平成28年10月15日に開催された「福祉の日」の集いにおける「福祉作文」中学生の部で、上和田中学校3年2組秋澤美菜さんの作文「自分が人を幸せにする」が推薦委員会表彰を受けました。以下に秋澤さんの作文を掲載しました。

 

自分が人を幸せにする

上和田中学校 3年2組 秋澤 美菜

 私は、吹奏楽部に所属しています。吹奏楽部では地域のイベントや学校行事で演奏をします。私たちはそこで聞いてくださる方、通りすがりに聞いてくださる方に楽しめる音楽、感動する音楽をつくれるよう日々練習をしています。聞いてくださった方が「良かったね。」とか、「上手だったね。」と言ってくださると嬉しい気持ちになります。私たちの音楽を聞いてくださる方と私たち、つまり人と人とを「つなげる」ことができた気がするからです。
 もし、ここで「自分だけが楽しければ」「自分だけが良ければ」という考え方だったらどうでしょうか。吹奏楽は個人ではなく団体なので多くの人が支えあわなければ一つの音楽をつくることはできません。クラスでも、学校行事で一人ひとりがしっかり行い、クラスのために団結しなければ、いつまでもバラバラなままです。つまり、何事も人と人とがいて初めて何かができるのだと思います。
 マザー・テレサは、飢えた人、着る物のない人、家のない人、体の不自由な人、病気の人、必要とされることのないすべての人、愛されていない人、誰からも世話をされていない人のために働くことを目的とした「神の愛の宣教会」を建てました。マザー・テレサは、「今日善い行いをしても次の日には忘れるでしょう。それでも善い行いを続けなさい。」「待っている一番のものを分け与えても十分ではないでしょう。それでも一番のものを分け与えなさい。」という言葉を残しています。これは私の述べている「誰かのために」と異なる部分がありますが、マザー・テレサも「自分を、自分たちを必要としている誰かのために」ということを大切にしてきたのだと思います。
 自分が「誰かのために」何かをし、相手が喜んでくれたり、幸せになってくれたら、自分も嬉しい気持ちになる。このようなことが続いて、「私も何かをしてあげよう」と思えれば、幸せの連鎖が続くと思います。マザー・テレサも貧しい人々のために働いて世界中の人とのつながりを広めました。ということは私たちも「誰かのために」何かをすれば人とのつながりを広げられるということです。
 現在、日本も含めて世界では、残念ながら「自分だけが良ければ」という考えの事件が多く起こっています。他人とのつながりを断ち、自分のことだけを考えていたのでは、本当の幸せをつかむことはできないし、他の人の信頼を得ることもできないでしょう。よりよい社会の実現には、「自分だけが良ければ」ではなく広い視野に立った見方が必要です。