教育課題

一、基礎・基本の確かな定着

 ◇「学習力」に着目して
 「学びを結ぶ」の「まなび」は、「学力」を狭義にとらえたときに対置される、広い意味での「学力の土台に      なっている力」ととらえています。例えばそれは、「自己の可能性を信じる力」「周囲の人的資源を信頼して協働する力」であったり、「計画的に実践する力」 であったりします。こうした「学力の土台になっている力」を「学習力」と呼び換えることができるかもしれません。
 狭義の学力の向上は、こうした学習力の育成を意図的に図る上に語るべきと考えます。子どもたちを集団的、または個人的に学習に向かわせるとき、必要な力、または足りない力として何を想定するか・・・(「課題を他人に聞くことで理解し、解決する力」「計画的に目標に向かう力」「反復することで、自己を客観的に確認する力」など)・・・が重要です。学習活動には、こうした「学力」を支える「まなびのための力(学習力)」が必ず企図されていなければなりません。もちろん、学習活動のみでなく、行事や学級の日常的な活動であっても同様です。「学びをむすぶ」とは、この意味において成り立つことと考えます。

一、豊かな心の育成
 ◇他者との出会いを通して
 日常の教育活動はもちろん、様々な行事や体験活動を通し、自他を認め、尊重する豊かな心の育成を目指します。その基盤となるのが「他者との出会い」です。自分と違った環境や地域で生活する人々との出会いだけでなく、隣で生活する友人との「出会い直し」まで含めて、「他者との出会い」をつくり出していきたい。多様性のもとに支え合いがうまれるとき、豊かな社会への意識が醸成されると考えます。